(記事) ① 赤門といえば、東京大学本郷キャンパスに在る国指定重要文化財が一般的ですが、佐賀にも赤門の学舎があります。 それは、佐賀県立鹿島高等学校(赤門学舎。2018年に佐賀県立鹿島高等学校と佐賀県立鹿島実業高等学校とが統合され、(旧)鹿島高校は、(新)鹿島高校赤門学舎と呼ばれているようです。)正門です。
② 鹿島高校の赤門そばに在る案内板によりますと、この校門として使われている赤門は、佐嘉藩鹿島支藩の鹿島城(正確には、「鹿島陣屋」。)本丸の正門であったものです。 佐賀の乱(1874年)の際、城などは焼失してしまいましたが、この赤門は免れて現存しています。 なお、赤門に取り付けられている金色の紋は、同校校章ではなく、佐嘉藩鍋島家家紋の杏葉紋(ぎょうようもん。よく、抱茗荷紋(だきみょうがもん)と間違われているようですね。)です。
(参考) ① 鹿島市能古見(のごみ)地区山浦では、毎年8月、夏祭りの中で「面浮立(めんぶりゅう)」が神社に奉納されます。 ② 面浮立は、佐賀県を代表する民俗芸能として全国的にも有名です。 面浮立の起源は、色々な説がありますので、一概に取り上げることはできません。 従いまして、ここではその一つの例として、(一社)佐賀県観光連盟のホームページに掲載されているものを全文引用します。 (引用) 面浮立の起源は、豊後の大友勢が肥前を攻めた時、龍造寺方の鍋島直茂が一族郎党に鬼の面をかけ、赤熊(しゃぐま)をつけ、陣鉦、陣太鼓、笛を鳴らして敵に夜襲をかけ、勝利したという故事にもとづくそうです。 ③ 上記の引用の中での故事とは、このブログで2019年7月17日に掲載しました「佐賀版 桶狭間の戦い」をご覧ください。
<この写真 私の心・技・体> ① 面浮立は、華やかな衣装をまとって踊りますが、この写真ではモノクロにしました。 その理由は、頭に付ける赤熊(しゃぐま)が白銀色なので、これをポイントにしたかったものです。 ② さらに、赤熊(しゃぐま)が踊りの動きで揺れる様子を表現するため、ND64フィルターを使い、シャッター速度をSS 1/60まで落とし、モノクロにすることによって、より躍動感を出しました。 なお、この山浦千灯篭の面浮立につきましては、2019年4月7日にカラー写真をブログで掲載しています。 ③ 所属写真クラブの写真展(2019年開催)への出品作
<撮影地付近の佐賀の物産品等> ① 鹿島市の「能古見」の名称を持つ特産物は、私が知り得る限りでは、魔除け・開運の人形として知られる「能古見人形」と日本酒「能古見」です。 ② 「能古見人形」は、干支を表した人形があり、(一社)佐賀県観光連盟は、これまで3回(直近では、平成26年の午。)、年賀切手の図柄として採用されたと紹介しています。 また、日本酒「能古見」は、今や全国ブランドになっており、日本酒ファンの垂涎ものではないでしょうか。