(記事) ① 嘉瀬川という佐賀平野を流れる大きな川があり、この流域の佐賀市嘉瀬町に県立の森林公園があります。 この公園内に、奈良時代に唐から遣唐使船に乗って日本に渡来した鑑真和上の上陸記念碑が建てられています。
② 1枚目の写真の記念碑案内板によりますと、鑑真和上は、聖武天皇の招きによって日本に渡航する決意を固めました。 しかしながら、東シナ海に吹き荒れる季節風に阻まれて遭難するなど5度の渡航失敗に見舞われ失明してしまいました。 それでもようやく6度目の渡航となった753年に、現在の鹿児島県坊ノ津に辿り着き、そこから現在の佐賀県嘉瀬川(上陸記念碑建立地付近。当時、嘉瀬津。)に上陸しその後、平城京に到着したといわれています。
③ 2枚の写真にありますように、左手奥の上陸記念碑の右側には小説家井上靖自筆の「和上讃仰碑」(注)、その更に右側に遣唐使船のモニュメントが建てられています。 (注)井上靖が、小説「天平の甍」を執筆したことに縁があるものと思います。